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生理痛

一般婦人科

月経困難症は、大きく2つのタイプに分かれます。

器質性月経困難症

20代後半から多くなり、原因には、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などがあります。

機能性月経困難症

一般に、思春期~20代前半に多い生理痛です。生理直前から前半まで、プロスタグランジンという物質が増えます。この量が多すぎると収縮が強くなり生理痛が発生します。血管を収縮させる作用もあるため、腰痛やだるさ、冷えがひどくなります。

機能性月経困難症の治療法

薬物療法には、鎮痛剤や漢方薬、ピルなどがあります。

生理不順

生理周期とは、生理が始まった日を1日目とし理想的な生理周期は28日です。

周期が21日より短い、または38日より長い場合は、何か原因があるかもしれません。20~30歳代の場合、ストレス、疲労、睡眠障害、自律神経失調、ホルモン分泌異常、栄養障害、痩せ肥満、ダイエットなどが考えられます。

生理周期が短い場合には、無排卵月経が多くみられます。生理周期が長い場合には、ストレスによるホルモンバランスの崩れが考えられますが、何らかの疾患が原因で長くなっていることも考えられます。
疾患の種類としては、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮頚管ポリープ、子宮頚がん、子宮内膜ポリープ、甲状腺の病気などです。

生理がなかなか来ない場合は(妊娠以外)、視床下部や、下垂体、卵巣に異常があることが多くあります。その場合、血液検査と超音波検査により原因がわかります。原因がわかれば、ホルモン治療が有効です。

PMS(月経前症候群)

一般婦人科

月経前の不快な症状は、月経前症候群(PMS)と呼ばれます。月経前症候群は、働く女性の7~8割が体験するといわれます。上手に対処して、快適に過ごしましょう。

PMSとは、PremensTrual Syndromeの略で、「月経前症候群」と訳されます。月経の約3~10日前から起こる精神的・身体的に現れる不快な症状のことです。

はっきりとした原因は未だにわかっていませんが、女性ホルモンの影響が考えられます。症状は人によってさまざまですが、例を挙げると次のようになります。

身体的症状

  • 頭痛
  • めまい
  • 肩こり
  • 乳房の痛み・張り
  • にきび
  • 肌荒れ
  • 便秘
  • 下痢
  • お腹の張り
  • むくみ
  • 体重増加

精神的症状

  • 不眠
  • 眠気
  • イライラ
  • 憂うつ
  • 集中力の低下
  • 抑うつ状態
  • 摂食異常(拒食、過食)
  • 性欲の変化

治療方法としては、経口避妊薬(ピル)を用いてホルモンのバランスを調整したり、漢方薬などが有効なこともあります。

子宮内膜症

月経は、通常、子宮の内側を覆っている子宮内膜が一定の周期で増殖し、はがれ落ちて起こります。しかし、子宮以外の場所で月経が起こることがあり、これを子宮内膜症といいます。

症状

代表的な症状は、激しい月経痛です。また、性交時痛や排便時痛、腰痛なども起こり、進行すると不妊症の原因になることがあります。

診断

子宮内膜症の診断には、内診、血液検査、画像診断(超音波、MRI、CTなど)などによる方法です。

治療

子宮内膜症の治療には、大きく分けると

1.薬物療法(偽妊娠療法、偽閉経療法)
2.手術療法(開腹手術、腹腔鏡手術)

があり、場合により両者を併用して行います。

子宮内膜症は、その病態の特徴として毎月月経が来るたびに、悪化していく可能性を持っているので妊娠をして生理が止まってしまえば、それ以上子宮内膜症は悪化しない、ということになります。

実際、妊娠・出産を経験すると子宮内膜症は悪化するどころかかなり病状が軽減することが知られています。妊娠しているのと同様の状態にすれば、妊娠による治療効果と同じような効果が得られるのです。これが偽妊娠療法と呼ばれるものであり、この妊娠しているのと同様の状態を作り出すのに使用されるのがピルです。

生理が止まれば子宮内膜症は良くなるわけですから、このことを利用した治療法が偽閉経療法と呼ばれるもので、薬剤投与により閉経期同様のホルモン状態にするのですが、治療中のエストロゲンの量が非常に少ないレベルに抑えられることです。手術が必要な方は、その方のご希望と通院を考慮しピッタリの医療機関をご紹介します。

子宮筋腫

子宮筋腫は、子宮の筋肉の一部が増殖してできる良性のしこりで、30歳代以降の女性の3~4人は筋腫をもっているといわれています。

症状

子宮筋腫の主な症状は、月経困難症や過多月経です。筋腫のできた場所や大きさによっては自覚症状がなく、健康診断で貧血を指摘されて初めて気付くこともあります。

月経困難症

子宮筋腫があると子宮筋が収縮しにくくなるため過度の収縮が起こり、月経痛がひどくなると考えられています。

過多月経

月経期間が8日以上続いたりする場合は、過多月経の可能性があります。また、月経時以外にも不正出血することもあります。

腰痛

筋腫が大きくなると、骨盤内の神経が圧迫され、腰が痛くなることもあります。

治療

子宮筋腫が見つかっても、症状が無い場合は特に治療はしません。超音波検査やMRI検査などで筋腫が大きくなったかどうか、症状が出てきたかどうか経過観察をします。

治療が必要と判断された場合は、薬物療法と手術療法があります。

薬物療法

鎮痛剤

軽い症状の場合、アセトアミノフェンやイブプロフェンなど一般に市販されている鎮痛剤で痛みを和らげます。

偽閉経療法

女性ホルモンの分泌を抑えことによって、月経を止める方法です。

手術療法

手術が必要な方は、その方のご希望と通院を考慮しピッタリの医療機関をご紹介します。

子宮頸がん

性体験がある女性は、誰でも年齢に係わらず要注意

子宮頸がん

日本では、子宮頸がんが圧倒的に多く、子宮がん全体の約70%を占めています。最近では、20~30歳代の若い女性の増加が目立ってきました。

子宮頸がんは、ヒト・パピローマウィルス(HPV)というウィルス感染が原因で起こることが解明されています。
ヒト・パピローマウィルス(HPV)は、性交渉により感染します。性交渉の経験のある女性は、年齢に関係なく誰でも感染リスクがあるといえます。

子宮頸がんは検診により、がんになる前の状態から発見することができるので、定期的に検診を受けることが大切です。

症状

早期では自覚症状はないことが多いのですが、症状として多くみられる症状は、性器からの出血で、性行為の後や生理以外の時に出血が見られたりします。おりものの量が増えたり、ピンクや茶の色がつくこともあります。これらの症状があってもすぐにがんとは言い切りませんが、早めに子宮がん検診をおすすめします。

検査

がん検診のほとんどは、子宮の出口の細胞を綿棒やブラシで擦り取って顕微鏡で見る「細胞診」です。

なるべく痛くないように検査していますが、見落としがあってはならないので、少量の出血がある方もいらっしゃいます。たいていは翌日には治まります。

上記の細胞診で異常な細胞が発見された時には、膣拡大鏡で直接観察したり、組織の一部を採取して、顕微鏡で調べるなどして、総合的に診断します。

ベセスダシステム
進行 状態 方針
NILM(クラスⅠ、Ⅱ) 正常な細胞のみ 1年ごとの定期検診を続ける
ASC-US(クラスⅡ、Ⅲa) 異形成とは言えないが細胞に変化がある HPV検査施行
ASC-H(クラスⅢa、Ⅲb)) 高度な細胞異型の可能性があるが確定できない 組織診
LSIL(クラスⅢa) HPV感染や軽度異形成と考えられる 組織診
HSIL(クラスⅢa、Ⅲb、Ⅳ) 中等度異形成・高度異形成・上皮内癌と考えられる コルポ診+頚管内組織検査又は円錐切除
SCC(クラスⅣ、Ⅴ) 明らかな扁平上皮癌と考えられる 円錐切除又はそれ以上の手術

明らかに正常な場合と明らかに癌であるという場合を除き、ほとんどが組織診という精密検査が必要になります。

組織診で「異形成なし」「軽度異形成」「中等度異形成」という結果であれば、治療に進む必要はなく、3~6ヶ月ごとに細胞診で様子をみます。
逆に「高度異形成」「上皮内癌」といった結果であれば、円錐切除を行います。日本では、上記のASC-USに限り、HPV検査が保険適用となりました。

子宮体がん

更年期に発生率が高くなりますが、最近では30歳代の若い女性にも増えています。

子宮体がんは、子宮体部の内側にある子宮内膜から発生するがんです。

閉経後、出産経験がない・不妊症・生理不順・無排卵・肥満・高血圧などの人が罹りやすいと言われています。

子宮体がんは、初期には不正出血が起こることが多いのですが、40歳を過ぎたら定期的に検診を受けることをおすすめします。

症状

性器からの不正出血が90%の患者にみられます。閉経前は月経過多になったり、閉経後でも出血がみられたりします。またおりものの色がピンクや茶に変わったり、不快なにおいがすることもあり、貧血や下腹部痛もみられるようになります。

STD(性感染症)

自覚症状がないことも多いので、心配なら迷わず受診を

クラミジア感染症や淋病は、最近若年層にを中心に急速に広まっています。女性では、感染しても自覚症状のないことが多く、知らないうちに子宮頚管から子宮内腔、骨盤内へと広がり、さらに腹腔内で癒着を起こして不妊の原因になることがあります。

おりものの異常や下腹部痛を感じたら検査を受けましょう。
『自分だけは大丈夫』という考えはやめましょう。

  • キスやオーラルセックスで喉にも感染することもあります。
  • 女の子が感染すると不妊症や異常妊娠の原因になることがあります。
  • 感染しても自覚症状のわかりにくい性器クラミジア感染症が増えています。

卵巣腫瘍

卵巣は左右両側に、通常は直径2~3cm程度の大きさです。この卵巣にはれが生じた状態を卵巣腫瘍といいます。

卵巣のう腫
卵巣のなかに、液体成分がたまってはれている状態の腫瘍です。一番多い腫瘍です。ほとんどが良性です。正確には手術で摘出して病理検査が必要です。
充実性腫瘍
この腫瘍には、良性のものと悪性の卵巣がんがあります。悪性の割合が高くなります。卵巣がんは、近年、日本でも、生活様式や食生活の欧米化に伴って増加傾向を示しています。

症状

卵巣腫瘍の主な症状は、腹部膨満感、下腹部痛、性器出血、便秘、頻尿などです。卵巣腫瘍は、そのサイズがかなり大きくなってからではないと、症状が現れにくい病気で、発見が遅れがちになります。

検査と診断

卵巣嚢腫、卵巣がんの診断に最も有用なのは超音波検査です。また、画像診断として、卵巣腫瘍の種類を特定するためにはCTやMRI検査が有効です。

ピル外来

ピル外来

経口避妊薬『OC(ピル)』ってご存知ですか?

飲むのは怖いですか?
それはなぜですか?
『OC(ピル)』は、海外では50年近くも女性に使用されている避妊法です。避妊以外にも、女性にうれしい様々な作用が期待できます。

OC(ピル)って何??

OCとは英語名のOral Contraceptives の略称で、経口避妊薬のことです。一般的にはピル、または低用量ピルといわれています。

ヨーロッパでは、全女性の約1/3がピル使用しているといわれています。スウェーデンでは20~30代の女性の約80%がOCを使用しているほどで、ピルはとても一般的なものなのです。

ピル服用によって心身健やかな状態を保つことができ、仕事でもプライベートでも充実した日々を送ることができるようになるのです!

用法をきちんと守れば、避妊以外にも女性にとってうれしい効用がたくさんあるのです。
  • 月経周期のコントロール
  • にきびの治療
  • 子宮内膜症の症状軽減
  • 月経困難症、過多月経の改善

など、多くの目的で使用されています。

OC(ピル)はいつでも始められます。また、いつでもやめることができます。あなたのライフスタイルにあわせて使うことができるのです。

喫煙者の方へ

喫煙本数と年齢にもよりますが、喫煙している方がOCを服用すると血栓症を引き起こすリスクが高まるという報告がありますので、服用を希望される方はご相談ください。OCをきっかけに禁煙もできるかも・・・

ピルの種類

現在、日本では11種類のOCが発売されています。全てのピルが避妊効果を持っていますが、メーカーやホルモンの量・種類が異なります。ある種のピルが合わなくてもその他の種類のピルでは副作用がなかったり、望ましい副効果があったりすることがあります。
ライフスタイルや目的に応じて、ベストなタイプを選びます。

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