不妊治療

卵巣腫瘍

卵巣は左右両側に、通常は直径2~3cm程度の大きさです。この卵巣にはれが生じた状態を卵巣腫瘍といいます。
多くは卵巣の片側に発生しますが、両側に発生することもあります。
卵巣腫瘍は、良性、悪性、境界悪性(良性と悪性の中間的なもの)の3群に分類されます。


○卵巣のう腫

卵巣のなかに、液体成分がたまってはれている状態の腫瘍です。一番多い腫瘍です。
ほとんどが良性です。正確には手術で摘出して病理検査が必要です。
卵巣のう腫には漿液性、粘液性、成熟嚢胞性奇形腫などがあります。


○充実性腫瘍

充実性腫瘍には、充実成分で占められている腫瘍と、腫瘍の一部に充実成分があり、それ以外の部分を液体成分が占めているものがあります。
この腫瘍には、良性のものと悪性の卵巣がんがあります。卵巣のう腫がほぼ良性であるのと異なり、悪性の割合が高くなります。
良性の腫瘍と悪性の卵巣がんのちょうど中間の性質をもっている境界悪性は、ごくまれに再発することがあります。
これに対して卵巣がんは、近年、日本でも、生活様式や食生活の欧米化に伴って増加傾向を示しています。

症状

卵巣腫瘍の主な症状は、腹部膨満感、下腹部痛、性器出血、便秘、頻尿などです。
卵巣腫瘍は、そのサイズがかなり大きくなってからではないと、症状が現れにくい病気で、発見が遅れがちになります。
卵巣がんでは腹水や胸水がみられます。
良性の充実腫瘍は、まれにホルモンを産生することがあります。その場合は、分泌されるホルモンによって閉経後の再出血や、多毛、筋力発達などの男性化徴候などが起こることがあります。


検査と診断

卵巣嚢腫、卵巣がんの診断に最も有用なのは超音波検査です。また、画像診断として、卵巣腫瘍の種類を特定するためにはCTやMRI検査が有効です。
卵巣腫瘍が良性か悪性かを判断するひとつの目安として腫瘍マーカーが用いられています。正確に良性か悪性かを判断するためには、病理検査を行います。